一般社団法人 広島県設備設計事務所協会

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会長挨拶

 新型コロナウイルスが猛威を振るい始めてから3年が経とうとしています。

 以前の環境へ戻るにはもう少し時間がかかりそうではありますが、「ウィズコロナ」が定着してきたように思います。また、昨年は全国で地震が多発致しました。近い将来大きな地震がいくつも予想されており、自然災害の脅威をこれまで幾つも目の当たりにしてきました。私達が設計する設備は、人の暮らしに直結するものが多いため、快適さは勿論ですが、災害時への備えに関しても細心の注意を払わなければなりません。

 設備設計業界では、耐用年数等の過渡期を迎えており、公共・民間施設共に空調、LED照明改修等、設備の交換・改修も相次いでおります。地球温暖化対策計画においても設備設計は必要不可欠です。これから先、益々需要が高まる中、人手不足が深刻化して参りました。新人教育にも注力しなければなりません。専門知識を必要とする業種でありながら、教育環境が整っている事務所は多くありません。そのため、日本設備設計事務所協会連合会の講習をベースに基礎知識を取得できれば、協会員の負担も少なく、人材確保に繋がるのではないでしょうか。

 今後、建築設備士・設備設計一級建築士という資格が必須になる事が予想され、当協会は若手の育成もさることながら、「建築設備設計」という職種を広く知ってもらう必要があると考えています。首都圏の仕事を受注するにあたり、BIM図面も目にするようになりました。こちらについても会得していかなければならず、若手の力が必須です。工業高校・大学に学科やコースを設けてもらう働きかけ等、協会にしかできない大きな枠組みで人材確保が出来るよう活動していかなければならないと思っております。

 

 また、設備機器も目まぐるしい発展を遂げており、ニーズに合わせて最大限の提案をしていかなければなりません。非接触機器・空調機械等、様々な設備が一新されています。この度、当協会事務所内に最新設備を試用いただける展示場スペースを設けました。事務所内ですので主に電気設備となってしまいますが、賛助会員の協力を得て、最新の設備を置いていただいております。WEB会議が常用され始め、こちらの問い合わせも多くなっている事を受け、最新の設備を設置いたしました。これからまだまだ品数も増えていきますので、お気軽に当協会事務局へお越しください。

 ホームページも一新致しました。イベント・新製品の紹介等、情報発信にも力を入れていこうと思っておりますので、ぜひ一度ご覧ください。

 

 最後になりましたが、当協会は「衣・食・住の近くに私たちがいます」というスローガンを掲げさせて頂いております。コロナの影響もあり、生活環境が一変し、より一層距離が近くなったと感じております。誇れる建築設備を提案し続けていけるよう今年も精いっぱい努めてまいりたいと思います。

 

会長 井村俊文
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